南アフリカと聞いてU10が真っ先に思いつくのは
やはりアパルトヘイトです
アパルトヘイトに反対する最重要政治犯の収容先ロベン島
かのゴルゴ13でもおなじみですね!
なにせ脱獄が難しい海上の刑務所
水温が低く、潮の流れも速いことから、
刑務所として使用されたほぼ400年間に本土に生きて帰り着いた脱獄者は3人しかいないそうです
だからこそケープタウンに来たら
絶対に行こうと思っていた場所なんです
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ウォーターフロントにあるこちらの船着場からロベン島へのツアーが出ています
ロベン島にはこのツアーでしか行くことができません
またかなり人気のツアーなようなので予約をすることをオススメします
町中のインフォメーションセンターやネットで簡単に予約ができます
ツアーは1日に4回、9時・11時・13時・15時
値段はガイドツアーと往復のフェリー代込みで300ランド(約2160円)2016年2月現在
空きがあれば当日その場で券を買うことも可能です
マンデラ氏も投獄されていました
ツアーは多くの白人で賑わっていました
この人たちは一体どんな気分なんだろう?
自分は白人ではないけど当時の南アフリカで日本人は
経済的理由から名誉白人というなんとも不名誉な呼称で優遇されていたのは知っています
(ただし、白人専用のホテル・レストランなどの使用が認められたに過ぎず、永住権や不動産取得などは認められなかった。
また、日本人が白人と性交渉をおこなった場合は背徳法が適用された)wikipedeiaより抜粋
果たしてどんな気持ちで訪れればいいのか、いささか混乱しながらの出発です
こちらのフェリーに乗って出発
湾内には
オットセイがいました!
そして
湾外ではクジラが!!
人生初の野生のクジラ!
ほとんど見えなかったけどね・・・
テーブルマウンテンやライオンズヘッドがキレイに見えます
そんなフェリーに乗ること30分
ロベン島に到着
アパルトヘイト撤廃へ軌跡が写真で紹介されています
その横を歩いて行き
島内へ
島内はバスで回ります
バスの中では当時の囚人(政治犯)が
当時の状況などを説明してくれます
我々の回はかなり熱がこもった説明をしてくれて
参加者たちは静まり返ってしまいました・・・
それに対して
ガイドは
「あなたたちが白人だからって私は過去に起きてしまったことに対して
何かを言うつもりはないから何でも聞いてくれて結構だ」的なことを言っていましたが
むしろ逆効果だったのか、圧倒されたのか質問はありませんでした
U10はどちらかというと参加している白人たちの気持ちを聞いてみたかったのですが
そういう機会にも恵まれませんでした
ところでこのロベン島は刑務所の他にもうひとつ有名なものがあります
それは
島内の標識
ペンギンです
島内のいたるところにペンギンがいました
現在は保護活動も行われているようです
話がそれました
元に戻ります
ツアーの本丸である刑務所跡を訪れます
当時を再現した部屋に通され
当時の囚人から当時の様子を聞きます
水道
シャワー
トイレ
こちらの建物はA棟という建物で
収容されて最初に入る建物だということです
続いてB棟へ移動
こちらは独房がメインで
かのネルソン・マンデラ元大統領の独房もあり
観光客に人気のスポットです
こちらがマンデラ氏の独房
国家反逆罪で終身刑の判決を言い渡されたマンデラ氏は
1964年から1982年までの18年間をこの独房での時間も含めて
ロベン島で過ごすことになります
その後ボルスモア刑務所に移監され
合計で27年間を刑務所で過ごしました
ほかの独房ではマットがある部屋なんかもありました
高い塀とバリケード
見張り小屋
刑務所の外観
刑務所の他には
バスに乗って居住エリアやペンギンのいる海岸沿い
当時の囚人の仕事であった石灰石の採掘場などを見学
ちなみにマンデラ氏はここでの強制労働により
強烈な光と石灰岩の微粒子で目を痛め、一生回復することはありませんでした
以上でロベン島ツアーも終了
フェリーでケープタウンに戻ります
当時の政治犯がガイドしてくれるロベン島ツアー
アパルトヘイトが完全撤廃されたのは1994年
わずか20年ほど前のこと
つまり南アフリカの多くの人たちの記憶には未だ鮮明に残っています
ガイドの方は
「自分たちが受けた事を忘れることはできないが
過ぎてたことについて発言するつもりもない。
今後こういうことがないために多くの人にここに来てもらいたい」
と、
ルワンダの虐殺記念館で聞いた話と同じことを言っていました
過去に起きてしまった過ちは決して忘れてはいけないことだと思います
しかしながらやられたらやりかえすでは負の連鎖しか生まれません
未来を構築するためには許すということが重要なのだと思います
アフリカを旅してきて思った率直な感想です
アフリカの多くの国はいきなり外からやってきた白人に奴隷として連れ去られたり
自分たちの土地を奪われたりと長い間虐げられてきました
そんな過去がありながらも現在の彼らは白人を許しているのではないかと思います
みんなが仲良く、平和が一番ということを自然に理解している気がします
昔、The Blue Heartsが
『生まれたところや皮膚や目の色で一体この僕の何がわかるというのだろう』
と歌っていました
中高生の頃は漠然とその通りだと思っていましたが
今なら本当の意味でわかる気がします
自分も人の過ちを許せる大きな心を持って生きていきたいですね
ロベン島に来てよかったです
ただ惜しむらくはロベン島が整備された上で再現されていることです
当時よりも格段に綺麗に見えるようです
起きてしまったことを恥ずかしく思うなら余計に
ありのままを後世に残し二度と起こらない教訓にすることこそが
負の世界遺産に求められることではないでしょうか。
きっと南アフリカが黒人だけの国ならちゃんと当時のまま残ったのでしょうね・・・
やはり現地に行くと考えさせられることが多いです
ケープタウン近郊の観光地地図
紫・ロベン島行きフェリー乗り場
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました!