リアルタイムではいよいよモロッコもあとわずか
この後の旅はどうなっていくんだろう・・・
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さてOTHレーダーを見たあと
我々は遂にチェルノブイリ原発へと向かいます。
チェルノブイリ原発事故は4号炉がメルトダウンし爆発しました。
福島原発とは違い原子炉に建屋がなかったため放射性物質が大量に放出されました
爆発した4号炉をコンクリートで封じ込めるために、延べ80万人の労働者を動員して
石棺を造りました。
現在はこの石棺が老朽化してきたため新しい石棺を建設中です。
ガイガーカウンターは3.11マイクロシーベルトを表示
29年経ってもまだ3マイクロ以上あるのか~
やっぱり原発事故は過酷だなと、真剣に思いました
新しい石棺が完成すれば耐用年数は100年らしいです
とりあえずは大丈夫になりますが
プルトニウムの半減期は2万4千年・・・
事故前の状態に戻るには約10万年かかります・・・
まだまだ気の遠くなる時間を管理しなければなりません
因みに10万年前はネアンデルタール人の時代
現代人の生活のために
そんな後の世代に負の遺産を残していいのか
しかも代替のエネルギーなんかいくらでもあるのに・・・
今一度しっかり考えていかないといけない問題だと思います
その後は事故当時の作業員家族が住んでいた街へ
事故発生36時間後からソビエト政府はチェルノブイリ周辺の住民避難を開始
およそ1週間の間に30キロ以内に居住していた11万6千人を移転させた
すぐに帰れると思って出発した彼らはが戻ることはありませんでした
当時のまま時が止まっています
しばらく歩くと開けた場所に出ました
有名な遊園地です
事故の5日後に開園する予定だった遊園地
結局誰にも使われることなく29年間その姿を野ざらしにしている遊園地
本当ならここに住んでいた家族が楽しめた場所
それが一度も使われずに野ざらしになっている・・・
打ち捨てられた遊具は必要以上に物悲しい雰囲気を醸し出していました
次に訪れたのは
スタジアム
上の画像のmayuさんが歩いているのがスタジアムのフィールド部分です
29年の間にすっかり林になっていました
最盛期には多くの人を熱狂させていたというのが嘘のように静まり返っていました
最後に訪れたのが学校
学校内に入ります
まず目についたのが
はっきり言って笑えないイタズラです
多分事故後にやってきたタチの悪い人たちのイタズラでしょうが
何故こんなことをするのか
u10には理解ができませんでした
ここで普通に授業を受けていた子達は今どうしているのか
ある日突然故郷を離れることになり
級友と別れ別れになり
自らの体に大量の放射性物質を浴びせられ
生きていかなければならなくなった子供たち
しかも彼らが選んだわけではなく。
しかしながら世界中には未だ多くの原発があり
ともすれば近い将来世界のどこかでまた繰り返されるかもしれない
我々大人はその時子供たちになんと言えばいいのでしょうか
全てのツアーが終わり昼食後
チェルノブイリ警戒区域を出発
残留放射性物質量を測定して終了です
やはり来てよかった
原発事故は起きてしまうと取り返しがつかない
日本では最近、原発が再稼働しました
しかしチェルノブイリや福島のように絶対ならないとは誰も言えません
しかも今の規制庁の適合審査は避難について審査していません
つまり事故が起きたらどうなるか、ちゃんと避難できるかわからないのです
福島の教訓は生かされていないのです
原発は経済的メリットがあるから動かさなければいけない
既存のものは使わなきゃもったいない
などの意見もあり
反原発の立場を取ると
「日本の経済を考えているのか!」
「そんな非現実的な考えはお花畑だ!」とかいう人達がいるようですが
本当に愛国心があり日本の美しい豊かな大地が好きであれば
故郷を失うかも知れないリスクを負ってまで経済に走ることが出来るでしょうか?
生まれ育った日本が放射能の汚染されるかもしれないリスクを負ってまで
守る物って一体何なんでしょうか?
日本の技術を持ってすれば
省エネと代替エネルギーで電力不足が起こらないと確信できます
今一度しっかりと考えてみなければいけないと思います
原発推進派の人は一度チェルノブイリまで行ってみてください。
自分の生まれ故郷がチェルノブイリと同じようなことになる可能性があっても
原発が必要だと本気で言えますか?
僕には言えません。
まあるい地球は誰のもの?
(THE BLUE HEARTS チェルノブイリより)
今日の1枚
ガイドをしてくれた事故後に生まれた青年
事故当時ご両親はチェルノブイリ在住で
避難をされたそうです
現在でも世界中の人がチェルノブイリを忘れずに
興味を持ってツアーに参加してくれるのは嬉しいと言っていました
「日本は大変だと思う、広島・長崎に続き、福島の事故が起きて本当に悲しかった
しかし、負けずに頑張って欲しい、日本は素晴らしい国だから」と言ってくれました
福島を経験した日本、チェルノブイリを経験したウクライナ
2国にしかできないこと、原発事故の悲惨さ伝えること
もっと真剣に考えていきたいと思いました
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本日もありがとうございました!